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2019年11月07日
不動産の窓口ブログ

テナント退去、何でも「居抜き」と残して行くのは迷惑!?

テナントの退去、所謂「スケルトン」…空っぽの状態に戻す、というのは借主にとってかなり負担がかかります。

次も同じような業種が入る可能性も考え、設備をそのまま残していくのを許可するオーナーさんは多いですが、

残された物で、なかなかやっかいなことになることも多いです。

スナックの閉店で置いていかれたものたち

テナント物件の退去にあたり、特に飲食店などの場合、

「この什器や設備置いていったら、次の人が使えて便利でしょう?」

という方がよくいらっしゃいます。

こういった「前の人が取り付けた設備や使っていたものなどが残っている状態のテナント」を「居抜き物件」と言いますが、

居抜きの物件を探されている方というのは当然いらっしゃいますし、需要もあります。

が、なんでもかんでも残されたものが、歓迎されるというわけではありません。

 

 ● ● ●

 

スナックを経営されていた方がご高齢でやめることになりました。

そこで、次の募集のこともあるので、退去に立ち会ってほしいと呼ばれてお店に伺ってみると、

カウンターテーブル椅子などが残っているのはもちろんのこと、

購入して2~3年しか経っていないというカラオケセット

確認のため照明をつけたらミラーボールがくるくると回り出す。

お酒こそありませんでしたが、ぱっと見は、そっくりそのまま以前のお店と変わりない状態でした。

冷蔵庫も3台ほど残っており、うち1台は故障して使えなかったのですが、

「壊れてるけど棚替わりに使ってた」とのこと。

立派な製氷機もありました。

 

オーナーは「長く借りて貰っていたし、いいよいいよ」という感じで、退去はすぐに完了したのですが、

いざ、次の募集をかけるとそこからが大変でした。

同じ飲食店でも新しいお店はまったく別もの!

以前の借主さんはいわゆる「昔ながらのスナック」のママさん。

新しく借りることになったのは、若い世代の方でした。

お店もスナックではなく「バー」です。

若い方が集まるお店にしたい、という意向でした。

 

契約にあたって、要望があげられました。

「カラオケセットはリース業者が決まっているからいらない。

 椅子もテーブルも、全部は必要ない。オーナー側で処分してほしい。

 壊れた冷蔵庫もいらないし、中古の製氷機は一度点検をしてほしい。」

などなど…。

 

全部の希望がかなったわけではありませんが、

いらないと言われたものの処分は、大半はオーナーさんにて行われました。

前の借主さんが丁寧に使われていたので状態は良かったのですが、

必ずしも次の方に喜ばれるというわけではない…という事例ですね。

 

残したものが喜ばれるとは限りません。処分費用を求められることも!

テナント退去後、前のお店と同じような形態の方が入居を希望されるとは限りません。

退去される方は、処分には手間もお金もかかるので極力そのままにして退去したいところですが、

特に契約に定めがない限りは、「入居時の状態に戻す」が大原則です。

 

使えるものが多いのも事実ですし、次の方が喜んで使ってくれることも勿論あります。

しかし、それを決めるのは「退去される方」ではありません。

 

「片付けるものは全部片付けたので、引渡しのため確認に来てください!」

と言われて見に行ってみると、

「えっ、こんなものまで残していくの!?」

ということが、テナントさんの退去時にはよく発生します。

「これはまだ買って1年も経ってないし」などと説明を頂いて、

「なんならお金を貰いたいくらい」という方も多いです。

 

退去されるときにはもう次の借主さんが決まっていて、

その方が残して貰いたい物をきちんと選んだり、買いとったりすることもあるかもしれませんが、

次に何のお店が入るのかわからない状態の場合、残されたものの多くはオーナーさんか次の契約者さんによって処分されてしまいます。

オーナーさんにも、次の契約者の方にも、大きな負担です。

 

まだ使えるので次の方に使ってほしい、現金に換えたい、ということであれば、リサイクルショップなどに持ち込むことをオススメしたいところです…。

最近は居抜き物件のものを買いとる業者というのも、都市圏では人気らしいですね。

 

何を残すのか、処分するのか。

退去が決まったら事前に借主さんとオーナーさんの間で相談するようにしたほうがいいでしょう。

逆に、処分費用を請求されることになるかもしれませんよ!

ご注意ください。

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