珍しいケースの「家賃値下げ交渉」がありました。
ある日、賃貸物件のオーナーさんからご連絡がありました。
「今の入居者さん、もうずいぶん長く入って貰ってるから家賃値下げしたいんだけど」とのこと。
なかなか珍しいお問い合わせです。
オーナーからの入居中の値下げ交渉
入居中の家賃交渉は、入居者さん側からが圧倒的に多いです。
オーナーさん側から値下げ交渉が入るケースは、入居者さんが退去の申込みをしてきた時に、
「理由が家賃なら値下げします」といったことが多いですね。
今回は特段、入居者さん側に退去の意向があったわけでもなく、もう20年も住んでいて、ずいぶん部屋も古くなってきただろうから…というご厚意での値下げでした。
長らく賃貸管理をやっていても、なかなかこういったことはなく、
入居者さんにも喜んでいただけて私どもとしても嬉しいお仕事でした。
長く暮らしてもらってはいても、簡単に値下げには踏み切れない…
賃貸経営というのは、老朽化する都合上「時間が経てば経つほどお金がかかる」もので、
かといって「これまで毎月もらっていた家賃」からきちんと今後発生する修繕費を積み立てている、という方もそうそう居ないものです。
これまで何十年も住んで貰っていたとしても、オーナーさん側はどんどん修繕の出費が増えていくので、なかなか家賃を値下げする決断をするのも難しいものです。
してあげたくても、余裕がないのです。
分譲マンションなどでも、修繕積立金が新築当初は月1万円だったものが、何十年後かには値上げせざるを得なくなり、なんやかんや月2万円に…なんてことも、あったりするかと思います。
今回の場合は、入居者さんが設備を丁寧に扱っていてメンテナンス等もきちんとしていたため、これまでの入居期間中、大きな修繕や設備交換が発生しなかった…という部分も、
オーナーさんにとっては決め手になったのかもしれません。
なにより、これまで家賃を遅れなく、きちんと支払いしていたからこそですね。
誠実な行いには誠実な対応が返ってくる、という実例が見れて気持ちの良い出来事でした。
北海道恵庭市の不動産会社
(株)不動産の窓口
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