賃貸入居、知っておきたいお部屋のための保険の知識
賃貸契約にあたり、不動産会社に「住宅総合保険に加入してください」と言われたりします。
特に考えず、言われた保険に入る方が多いと思いますが、それ、どんな保険なんでしょうか?
知っておきたい賃貸物件入居に関わる保険の豆知識です。
「火災保険」?「少額短期保険」?違いは何?
引越し先を探すAさん。いい物件を見つけて申込みをし、審査も無事に通りました。
入居にかかる費用を教えてもらったところ、保険料の文字を見つけます。
「この保険はどんな保険ですか?」
そう尋ねるとリーフレットを見せてくれたのですが…
「ううん? なんだろうこの、少額短期保険って」
賃貸物件を契約する際に不動産会社から勧められる保険は、
「火災保険」か「少額短期保険」のどちらかになると思います。
違いは保険金額の上限だとか、保険会社の形態や規模の違いだとかあるのですが、
大まかにはこんな感じです。
火災保険 | 少額短期保険 | |
地震保険 | つけられる | つけられない |
保険金額の上限 | 特になし | 1000万まで |
契約期間 | 長くかけられる | 2年が上限 |
保険会社破綻リスクの備え | ある | ない |
賃貸契約は大概2年契約ですし、地震保険も「建物」にかけるのはオーナーさん側ですので、「家財だけならそんなにいらないかな」という方が多いです。
賃貸住宅に入居して、家財保険に1000万以上をかける人も、割合で考えればあまり多くはないでしょう。
同じような条件で保険をかける場合なら、少額短期保険のほうが保険料が安いというケースも多く、
少額短期保険を案内する不動産会社も増えてきているかと思います。
(建物の築年数や構造に対しての割引などがあると、火災保険のほうが安いこともあります)
デメリットとして大きいのは地震保険がつけられないことになります。
ただ、地震保険には広範囲で起きる「地震」という災害に際してより多くの人を救うために細かなルールがあります。
「家財」の損害だけの場合、地震保険金はあまり大きな額は出ない可能性が高い、という認識は持っておくといいかもしれませんね。
言われた通りの保険、そのまま入って大丈夫?
不動産会社にオススメされた保険がどんな種類のものか確認はできました。
でも、Aさんはこう思いました。
「少額短期保険を指定されたけど、地震保険をどうしてもかけたい」
それってできるんでしょうか?
結論から言えば、できます!
そもそも保険のルール上、特定の保険の契約を強要することはできません。
賃貸借契約書に「保険の契約は義務です」という条項を作ることは今の所問題ありませんが、
たくさんある保険会社のうちから、ひとつの会社の保険だけを「絶対にこの保険じゃなければ駄目です」というのは問題があります。
ですから、「私は自分で探した保険にしたい」ということであれば、きちんと必要な補償が備わっていれば、不動産会社もオーナーさんも認めなければいけません。
保険の内容が見合わないと思ったら、変更もできなければいけません。
「もっと安いのないかな」「地震保険つけたいな」と思ったら、まずは聞いてみるとよいでしょう。
ただ、保険会社によって補償内容というのは結構違いがあります。
例えば、冬場の「水道凍結」。北海道ではありがちな事故ですが、保険によって対象になるかはまちまちです。
アパートの管理会社としてお客様の加入する保険会社と連絡をとることも多い弊社ですが、
「10万まで修理費用が出る」「30万まで出る」「凍結は対象外」
「水道管破裂は出るけどトイレの便器の凍結割れは出ない」「便器の割れも出る」
などなど。
補償内容はよくよく比較してみましょう。
Aさんは契約前に、「地震保険も入りたいんです」と不動産会社に伝えました。
すると、不動産会社は少額短期保険だけでなく、火災保険の代理店もしていたので、
そちらの見積もりを出してもらいました。
他の会社と比べて内容も悪くなかったので、
無事、不動産会社で希望の保険を契約することができました。
「賃貸契約に必要です」と言われてそのまま言われた通りに加入してしまいがちな保険。
保険代理店も「この人数・この規模の家なら、このくらいの家財が適当だろう」という統計に基づいた金額の保険をお勧めしているとは思いますので、あんまり的外れということはないかと思いますが、
人それぞれ、かけたい保険もあるかと思います。
入居の前に少しでも知識を身につけて、見合わない契約をしないように気をつけましょう!
恵庭市の賃貸住宅向け保険のことなら
(株)不動産の窓口
https://f-madoguchi.jp/
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