「入居者が管理会社・オーナーの連絡先がわからなくなってしまう」問題の対策とは?
「管理会社やオーナーの連絡先がわからなくて、困っている」という賃貸物件入居者様が、実は多くいらっしゃいます。
忘れてしまった、書いた紙を無くしてしまった、といういうのが多いですが、
「オーナーが死んでその後誰か引き継ぐか宙ぶらりんのまま…」というケースも…。
時節を問わず悩んでいる人がいる「連絡先がわからない」問題
弊社ホームページでは不動産の賃貸・売買・管理等について役立つ情報をブログ記事にして掲載しております。
季節や流行によってアクセスが伸びる記事というのは変動があるのですが、
年間を通し常時アクセスがあって、また反響も多いのがこちらの
「管理会社がわからないときの調べ方」の記事です。
弊社で調べられるわけではないので、上の方にその旨も結構大きく書いているのですが、
それでもたびたび「検索で出てきたけど、そちらで管理会社調べてもらえるの?」と問い合わせがきます。
多くの賃貸入居者さんが、「いざ困って連絡をとりたいときに、管理会社やオーナーの連絡先がわからない」という悩みを抱えているようです。
対策その① 連絡先の掲示・定期的な連絡
賃貸物件に入居していて、何ごともなければ入居者側からオーナー側へ連絡を入れるということはあまり無いと思います。
いざ連絡を入れたい時、というのは、
鍵を無くして家に入れないであるとか、
建物設備に不具合が出て、修理しなければいけない時など。
特に築浅の物件は不具合も出にくいので、普段は管理会社のことなど意識もしないという人は多いでしょう。
危急の状況になってようやく、「そういえば、わからない!」という自体になるのかと思います。
管理会社によって、連絡先の通知方法は様々。
契約書に記載をしたり、入居時に連絡先を書いた紙を渡す…などはどこもやっているかと思われますが、
契約書はしまい込んでしまうし、連絡先の用紙なんですぐ捨ててしまう方も多いものです。
それ以外の方法で案内をしているかは管理会社によりけりです。
例えば、弊社の場合は管理アパート・マンションには看板を取り付けています。
掲示板が共用部にある場合は、そちらに掲示していることも多いですね。
汚れて読めなかったり、取れてしまっている場合もありますが、
定期的にちゃんと見回りをしている会社であれば、物件のまわりを見れば連絡先が見つかるので安心できる方法かと思います。
一戸建ての賃貸住宅にまでとりつけると、ご入居されている方としてもちょっと嫌でしょうから、戸建の場合の対応までは難しいのですが、
北海道という土地柄もあり、季節ごとに「凍結に注意してください」などの注意喚起案内をお送りしているので、折々に管理会社の存在を思い出していただけるかなと思います。
また、時折物件の不具合などがないか調査のための電話をすることもあります。
個人オーナーさんの場合だといたずら電話などを気にされることも多いかと思いますので、掲示による方法は若干敷居が高いかもしれません。
地域の治安によっては壊されたり落書きされるケースも考えられます…。
普段から空室募集も自分の連絡先を貼りだしているなど、あまり気にされないというのであれば、入居者の皆さんが確認可能なところに掲示してあげるのがいいかなと思います。
お部屋の中でもいいですね。
給湯機などの設備にガス会社の連絡先のシールが貼っているように、なんらかの形でオーナー連絡先をどこかに貼っておいてもいいかもしれません。
オーナーからの連絡はあまり多いと嫌がる入居者さんも多いかと思いますので、適度な距離感を保ちましょう。
対策その② 電話以外の連絡方法を用意する
この他、電話以外の連絡方法を案内しておくことも対策になるかもしれません。
メールや、LINEなどの連絡方法がとれるのであれば登録しておくと、
オーナー側から入居者へ軽い案内などを行うにも便利です。
入居のときに、最初に一度登録してやりとりを残しておけば、
入居者も記録をさかのぼって、連絡をとることが可能です。
中には「オーナーにLINEを知られるのは…」という人や、
「メールもLINEも全然わからない!」という方も当然いらっしゃいますし、
それまでは連絡をとっていても、「ケータイの機種替えたらわからなくなっちゃった」ということもあるので、完璧な対策というわけではありませんが、
最近は電話が苦手という方も多いので、電話以外の手段はあると便利かと思います。
(最近は電話番号を持つのをやめて、LINE電話で全部まかなっているなんて方もいらして、弊社でも連絡に難儀したことがあります…)
入居者のせいだけとは言えない!「忘れた」以外にも連絡先不明が発生することも
連絡先がわからない件、きちんと書類の保管等をしていない入居者さん側の責任があるといえばそうではありますが、
水漏れなどの事故が起きた場合、連絡がつかないからといって放置されても被害が拡大してしまいますから困ります。
また、普通に忘れてしまった、ということも当然にありますが、
連絡先自体は知っていたけど、オーナーさんが急なケガや病気で入院してしまい連絡がつかない、
管理会社がいつのまにか潰れている、
オーナーさんが知らぬまに亡くなっており、相続者は何もかも放置している状態…といった状況も、ご相談の中にはありました。
(その上、いつのまにか地上げ屋に買い取られて、退去させられたなんてことも)
このような事態は、入居者さんが安心して生活するためにもなんとしても避けなければなりません。
管理会社をつけているオーナーさんは、管理会社が倒産したような場合は、速やかに入居者への通知や、次の管理会社への引継ぎを行うようにしましょう。
管理会社が定期的な連絡をよこしてこない、最近賃料の振込が遅れてきている…なんて場合は、なにか問題が起きている可能性もありますから、動向を気にかけておきましょう。
充分な管理が出来ていないような場合は、管理会社変更の検討もお考え下さい。
自主管理をされている方は、
自分に連絡がとれない状況が発生した場合どうするか、あらかじめ決めておくことが必要です。
死亡時のことも考えて、相続について家族・親族で定めておく必要があるでしょう。
こういったことがすぐに、自分では難しいのであれば、管理会社をつけることをおすすめします。
オーナー本人が意識不明であっても、とりあえず入居者が連絡を取ることはできますし、軽微な修繕であれば手配なども行ってくれる会社が多いと思いますので、
管理会社自体が信頼できるかどうかの確認は必要ですが、連絡がつかず入居者さんが困り果てるといった状況は改善されるはずです。
「連絡先わからない」問題は、どれだけオーナーや管理会社側が対策していても入居者さんがうっかりして発生しうることではあるのですが、減らすことはできるはずです。
可能な範囲で、対策をしていきましょう!
北海道恵庭市の不動産会社
(株)不動産の窓口
関連した記事を読む
- 2024/11/21
- 2024/11/18
- 2024/11/13
- 2024/11/07