寒さが来る前にやっておくべき北海道賃貸管理の冬支度!
北海道の寒い冬が来る前に、賃貸アパート等を経営するオーナーはどんな準備が必要でしょうか?
初心者オーナーさん必見の、必須「冬支度」をお伝えします!
空き部屋は必ず凍結防止・水抜き作業!
賃貸物件、募集をしても常に満室とはどうしてもいかないものです。
タイミング悪く秋に退去されてしまうと、北海道は冬の間は動きが鈍くなりがちですので、そのまま春まで空室ということは少なくないでしょう。
水の元栓を締めただけで放置していませんか?
空き部屋は誰も生活しないため、水が流れることもなければ、部屋が温まることもなく、極めて水道凍結リスクの高い状態になります。
ただ「元栓を締めて、蛇口を開ける」だけでは不十分です。
水道管の中の方に水が残り、そこから凍結、破裂の恐れがあります!
春になって入居者が決まり、いざ開栓したら壁の中で破裂していて大参事……なんてことにならないよう、くれぐれも注意して水抜きをする必要があります。
台所や風呂場だけでなく、給湯器の水抜きや、排水口やトイレに不凍液を入れるなどの凍結防止も必要です。
忘れがちなのがトイレのウォシュレット…。凍結で壊れたケースをよく見ます。
特に、電気温水器や灯油ボイラーは専門業者へ依頼をしたほうが良いでしょう。
壊れてしまった場合十数万とかかるものですので、一万円程度で防止できるのであれば、その方が安心です。
また、一戸建ての物件は配管が複雑で自分で作業しても充分でない場合がありますので、こちらも業者を依頼したほうがよいケースがあります。
また、入居者さんに対しても、水道凍結への注意喚起が必要です。
凍結に気がつくのは早朝や、仕事から帰ってきた夜のことが多いため、オーナーに連絡を貰っても対応が難しい場合もありますから、
自分で対応してもらうための方法(指定の業者や、保険を使用するには写真が必要であることなど)をご案内しておくのも良いと思います。
床下換気口を閉め、損傷チェック
夏の間は湿気防止のために開けておく基礎部分にある床下換気口、寒くなってきたら閉めましょう。
単純に住む人が寒くないというだけでなく、水道管は床下も通っていますから、凍結防止にも繋がります。
いくら水落としをしっかりしていても、部屋をあたたかくしていても、床下が開けっ放しだとすぐに凍結してしまいます。
傷んで開閉ができなくなっていたり壊れている場合は修繕するようにしましょう。
すぐに修理できなさそうであれば、ひとまず冬の間は冷気が入らないようにスタイロフォームなどで塞いでおいてもいいかもしれません。
秋からできる落雪対策!
冬なると怖いのは屋根の雪です。
屋根の落雪は「隣の家の敷地に入る」「窓を塞ぐ・窓を割る」といったことでトラブルに繋がります。
屋根にも種類がありますが、主に北海道では落雪しないよう対策された屋根は
・勾配屋根方式(傾斜のある屋根に雪止めがついている方式)
・ルーフフラット方式(屋根を平らにする方式)
・スノーダクト方式(屋根中央にダクトを設け、排水する方式)
の3つに分けられます。
まずは屋根が傷んでいないか・傷んでいれば塗装・葺き替えといった対策が重要ですが、秋からでは塗装・板金業者が間に合わないかもしれません。
今すぐにできる対策のご紹介です。
勾配屋根についている雪止めは落雪を抑えてくれるものですが、
絶対に落雪が起きない! というわけではなく、大雪が降れば雪止めでは抑えきれません。
それでも隣地との境目が近いなどの場合は落ちないように対策が必要です。雪止めである程度抑え、あとは雪下ろしを行うか、隣家との間に雪止めフェンスを設けるしかありません。
雪止めが壊れて取れてしまっている場合は早めに修理を依頼しましょう。
雪止めだけなら間に合うかもしれません。
逆に落ちても隣地に入らないのであれば、止めずに落とすのもいいでしょうが、
落ちた雪の除雪に手間がかかりますので、たまの雪下ろしと頻繁な除雪のどちらがよいかは、地域の積雪量などを確認して考えましょう。
落雪で自物件の窓が割れるケースもありますので、よく落雪が起きる場合は、入居者と相談の上で窓に板をたてかけるなどの対策を行うとよいでしょう。
スノーダクトの場合は、ダクトにゴミや落ち葉が詰まっていないか点検を行いましょう。
雪が積もると凍り付いて手が付けられませんので、遅くとも秋までにやっておく必要があります。
ルーフフラット方式は完全に平らなためほぼ落雪の心配はほとんどありません。
東北地方に比べ雪が軽く、積もっても風で飛んでいくため使える工法です。
防水等に手間がかかるため、アパートではあまり多くないかもしれません。
こちらは素人にできることはありません。
水が溜まりやすい構造ですので、定期的に、雨漏りが起きないよう屋根を点検するようにしましょう。
この他、屋根にヒーターがついている場合はスイッチを忘れずに入れましょう。
一戸建ての貸家では、雪下ろしが必要なことがわかっている場合は入居者にその旨を伝えておくのも忘れずに!
2022年1~2月の大雪では、さすがに一度に降った量が多すぎたため、ルーフフラットの屋根にもとんでもない量の雪が積もり、すごい雪庇になっていました。
あまりの状態に屋根の雪下ろしも難しかったですし、
雪止めもすべての雪を留めるわけではありません。
災害級の大雪だと対処は難しい面もあります…。
入居者や近隣への賠償対応ができる保険には必ず入るようにしましょう。
北海道の賃貸経営・管理は冬の対策が重要ですが、必ずしもアパート・貸家の近郊に住んでいるオーナーさんばかりではありませんよね。
北海道の冬に慣れた、地元の管理会社に管理を委託することも、冬のリスク回避の一つです。
恵庭市のアパート・貸家の管理会社をお探しの方は、是非一度「不動産の窓口」にお問い合わせ下さい!
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