賃貸初心者よくある勘違い「家賃保証」と「住宅保険」の違いは何?
「家賃保証」や「住宅保険」、説明はされたけれどよくわかっていないままハイハイと契約してしまい、
1年、2年経って更新のための「保険料」や「保証料」を請求されて、「なんで2つも請求が?」なんてこと、どうもよくあるみたいです。
聞き流してしまった契約。今さらだけど何が違うの?
契約のときに「保険料」と「保証料」を請求され、よくわからないまま両方支払ったけど、あれって何なのかしら…。
何年か経って「保険」の更新と、「保証」の更新とで費用を請求されたけど、同じものではないのかしら…。
お年寄りの方でも若い方でも、わからないまま「住むために必要なら」と契約してしまうことがあります。
不動産仲介業者として、きちんと理解させないまま契約させてしまったことをふがいなく、情けなく思うばかりではありますが、
契約の最初は早く契約したい!と心が急いてしまうのか、
どんなに丁寧に説明しても「はいはい」で流してしまう方も少なくなかったりして、難しいところです。
認知症気味で忘れてしまったという人も、中にはいらっしゃいますし…。
細かいこと言われたってわからないよ!
という方のために、簡単な違いをご説明します。
「家賃保証」は、支払えない家賃を立て替えてくれるもの
まずは「賃貸保証」や「家賃保証」などと呼ばれているものについてです。
以前に説明した記事もあるので、詳しいことはそちらを参考にしてもらえればと思いますが、
簡単に説明すると、
あなたが家賃を払えないときに、代わりに支払ってくれる
しくみが、家賃保証です。
あなたは、「家賃保証会社」と契約して、
最初の契約の時や、何年かごとの更新や、または月ごとに、この会社に対してお金を払います。
「保証料」などと呼ばれるお金です。
すると、もしも何かの都合で家賃を払えない、という時に、この会社が変わりに家賃を払ってくれます。
家賃だけしか「保証」していない契約もありますが、
家賃、原状回復費用(部屋を修理する費用)、早期解約違約金(短期間で退去したときの違約金)なども、立て替えてくれる契約の場合もあります。
が、注意しなければいけないのは、
家賃保証は「一時的に立て替え払いをする」というものなので、
立て替えて払ってもらった分は、いつかは保証会社に返さないといけません。
ちゃんと家賃を払う人にとっては、保証料がかかるばかりであまり嬉しくないしくみですが、
世の中、きちんと期日までに家賃を払ってくれない人がたくさんいて、家賃を回収するのに大家さんがとても苦労しているので、
このようなしくみを利用するのが、最近は一般的になってきています。
「住宅保険」は災害や事故の被害に対してお金を払ってくれる
次に、「住宅保険」についてです。
これは、役割が大体3つくらいあります。
①災害や泥棒などの事故で、あなたの家具などが壊れたり、無くなったりしてしまった時に、被害の分のお金がもらえる
②あなたが火事や水漏れを起こしてしまったときに、自分の物ではないものにでた被害について請求されたお金を、払ってくれる
③事故やうっかりで壊してしまったお部屋の設備を修理するお金を、払ってくれる
契約によって違いもありますが、
賃貸住宅の保険を契約するときは、この3つがついていることが多いです。
あなたは「保険会社」と契約して、
最初の契約の時や、何年かごとの更新や、または月ごとに、この会社に対してお金を払います。
「保険料」と呼ばれるお金です。
すると、もしも何か事故があったときに、保険会社が被害を受けた分のお金を、払ってくれるのです。
たいていの人は、「水道をあけっぱなしにしたせいで自分の部屋も、下の階の部屋も水浸しになってしまった」
なんてときに、「濡れてしまった床や壁の弁償」や「下のお部屋の人の家電製品を弁償」を求められても、高額でとても払えません。
そんなときのために保険に入るようにしてください、ということで、賃貸契約のときに一緒に保険契約をすることが多いのです。
「おまかせ」しないで、わからないこと確認しよう
「保証」と「保険」で字面は似ていますが、違うものです。
きちんとわかるように説明していないというのは、業者の責任ということにはなるのですが、
流されるまま、「相手はプロなんだし、おまかせしておけばいいだろう」と聞き流してしまう人が多いのも事実です。
自分が払うお金がなんのためのお金なのか。
自分がサインする書類がなんのための書類なのか。
悪い人にだまされないためにも、確認してみるのも大事なことです。
知らないと恥ずかしいことなのかと思って、聞かない方もいるかもしれませんが、
中には、生まれてから賃貸住宅には一度も住まない人だっていて、その人たちは20才だろうと、70才だろうと、賃貸契約のことなんて知らないのが普通です。
決して恥ずかしいことではありません。
最初から「全然わからない」と言ってくだされば、なるべくわかりやすい言葉で説明するように、私たち不動産屋はがんばりますから、
(中には全然がんばってくれない人もいるかもしれませんが…)
ぜひ、わからないことは聞いてみてください!
北海道恵庭市の不動産会社
(株)不動産の窓口
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