北国の冬、引っ越しの際は「水道凍結」に要注意!
北海道は冬に引越しをするのは雪も大変だし避けたい、という方も多いのですが、
冬の引越しは「水道凍結」のトラブルも非常に多く発生しています!
「引っ越し」と「明渡し」の間に落とし穴
まずは、賃貸住宅を退去するまでの簡易的な流れを確認しましょう。
① オーナー/管理会社に退去を報告。
② 引越しのための準備をする。
③ 部屋の荷物を運びだす。(引越し)
④ 部屋の立ち合い点検、鍵の返却をする。(明渡し)
間に細々手続きがありますし、多少オーナーや管理会社によって違いがあるでしょうが、
大まかには上記のような流れです。
さて、お部屋を借りている方が部屋に「住んでいる」状態というのは③までですが、
契約は④の、部屋の明渡しが完了するまで続いていることになります。
③と④が同日のことが多いですが、
引越し先がさほど遠くない場合など、③引越しと④明渡し完了の時間が空く場合があります。
あるいは、荷物はまだほとんど運びだしていないけど、居住するのは転居先が中心になった…ということもあるでしょう。
こういったケースで特に、「退去時の水道凍結トラブル」が起きやすいのです。
まったく考えていなかった修繕費用の発生
人が住んでいない状態の部屋は室温が下がり、
水の流れも無いことから、水道凍結が起こりやすくなります。
例えば…「荷物は1月25日までにすべて運び出し、退去の最終確認は1月31日に行うことになった」としましょう。
この25日から、31日の間、人の出入りもなにもない部屋が冷え込み、水道凍結が起きたとしたら、責任は誰にあるのでしょうか。
もう部屋に住まなくなった25日の時点で、きちんと水道凍結のための対策をしていなかったために凍結が起きるわけですから、
水道管自体の不備などが無い限り、水道凍結は入居者さんの責任になります。
しかし、自分が住んでいた間に起きたなら仕方ないけれど、
住んでいなかった間に起きた事故が自分の責任だというのはなんだか納得いかない…という方も結構いらっしゃったり、
ブレーカーを落としていたためボイラーが凍結で壊れたり、トイレのタンクや便器が割れるなど、長期間冷えが続くことで事故の規模が大きくなることも少なくありません。
1月31日に退去の点検を行ってみると、入居者さんが知らない間に起きた凍結による損傷がたくさん見つかり、予想もしていなかった費用を請求される…といった事態が、
冬の引越しにともなう水道凍結トラブルです。
たった1日でも水道凍結は起きます!
凍結対策については、当社の別途ブログでもご紹介しておりますのでご参照頂ければと思いますが、
前項で書いた例では1週間の間があいていますが、
実際には、「30日に引っ越して、31日に明渡し」というようなたった1日の空室状態でも、
気温によっては、大きな水道事故が起こる可能性が充分にありえます。
特に多いのが、「水道管の水抜きはしたけれど、トイレの便器内の水には何も対処をしていない」ケースで、便器の中が凍っていることがよくあります。
温水洗浄便座(ウォシュレット付きトイレ)がついている物件だと、こちらの水抜きをせずに凍結で壊れてしまうケースも多いです。
不凍液などを入れる、電源を落とさないなどの凍結対策を行いましょう!!
私どもは賃貸管理会社として、冬場の退去の際は特に注意して水道凍結の注意喚起を行っています。
それでも、起きるときは起きてしまう凍結事故。
冬の引越しの際は、入居者様もオーナー様も、水道凍結リスクのことを頭の片隅に置いて慎重な対応を心がけてください!
北海道恵庭市の不動産管理会社
(株)不動産の窓口
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