学生さんに多い「親が契約者」のアパート・マンション一人暮らしでも、契約のことを知っておこう!
大学や専門学校に進むにあたって一人暮らしをはじめる学生の皆さんは、
「親がアパートの契約をして自分が住む」という方も多いです。
そんなとき、「親は契約内容をわかってるけど、実際に住んでいる自分は全然知らない」なんてことが起きる場合があります。
住むのは自分!連絡先や決まり事について知っておこう!
私が学生で一人暮らしをしていたとき、賃貸マンションの契約主は親でしたが、
私には特に契約書の内容について説明することがなく、私は「契約上なにをしては駄目なのか」もよく知らずに住み続けていました。
もっとも、私自身
「周囲の人に迷惑かけないように住まなきゃ!」
と気にしていたため、特にトラブルは起こりませんでした。
契約主が親なので契約書なり重要事項説明なりを入居者が読む必要がないのは事実なのですが、
今考えてみると、結果として何もなかったにせよ住んでいる本人なんだから、ある程度は知っておいたほうが良かったな、と思います。
古い物件なら設備の調子が悪くなることはよくありますし、
部屋での生活の仕方について、何か特別な決まり事がある場合もあります。
最低限、これくらいは知っておきたいことは以下のことです!
管理会社・オーナーの連絡先
管理会社やオーナーの連絡先は絶対に知っておきましょう。
鍵を無くしたり、設備が壊れたり、隣の人がうるさい!といった場合にもまずはここに相談するからです。
部屋で水漏れが起きてすぐに直して欲しいのに、まずは親に連絡して、親からオーナーへ…なんてことになると時間も手間もかかりますから、
入居している本人が知っているに越したことはありません。
流石に私もこれは把握していました。
何かの都合で向こうから連絡がくる場合もあるので、
電話番号などを登録しておくのもいいかもしれませんね。
最近はメールやLINEなどで対応してくれる場合もあります。
あるようなら登録しておくといいでしょう。
困ったときの指定の業者さんの情報
管理会社やオーナーの他に、
「何かあったらここに連絡してください」という連絡先がある場合があります。
水漏れはここの業者、
電気機器はここの業者、
というように、連絡先が指定されていることがありますので、確認しておきましょう。
禁止されていること
部屋でやってはいけないことを知っておきましょう。
大概の場合は「大きな音をたててはいけない」とか、「キケンな物を持ち込んでは駄目」
などの、人によっては「そんなの当たり前じゃん!」ということばかり書いてあるんですが、
人によって生活の「当たり前」って結構違ったりします。
例えば、
勝手に友達や恋人と同居をはじめたり、
自分が夏休みや留学で留守の間、別の人を住まわせていた…という人がいました。
勝手に入居者を増やしたり、部屋をまた貸しする行為は、契約で禁止されている物件がほとんどです。
契約をよく知らず、「自分の家」のように使ってしまったみたいです。
賃貸住宅は「人から借りている家」「いつか返す家」です。
借りている以上は、自分の物以上に気をつかって使わないといけないものです。
家では当たり前だったことが、実はよその家では全然当たり前ではなかったり、
賃貸住宅では禁止事項だったりするかもしれません。
やってはいけないことを確認しておきましょう。
自分で修理・交換しないといけないもの
「自分で交換しないといけないものは何か」も重要な情報です。
一般的には、蛍光灯や電球、電池などは、切れたら交換するのは入居者です。
紙の障子戸がある場合、障子が破れたりしたら貼り換えるのも入居者が自分でやることになっているのが普通です。
このほか、「部屋に元から置いてあるけれど、壊れてもオーナーは直さないよ」という設備がある場合があります。
例えば、部屋に照明器具があるけれど、
「これは前に部屋を使っていた人が置いていったのがまだ使えるようだったから、そのまま置いといただけで、大家さんはこれが壊れても、修理しないよ」
といったケースがたまにあります。
そういったものは契約の書類に記載されている(あるいは、設備として記載されていない)はずなので、設備の一覧などは手元にあったほうが何かと良いでしょう。
壊れてしまったときに、自分で直したり交換しないといけないのか、それとも大家さんに直して貰えるのかがわかります。
(壊れたのが自分の取り扱いやミスが原因の場合は、自分のお金で直す必要があります)
何を「する」、または「しない」と退去の時にお金がかかってしまうのか
賃貸住宅では、部屋の状況によっては退去の時にお金を支払う必要があるときがあります。
「原状回復」…という風に言うのですが、
部屋を退去するときは、なるべく住み始めた元の状況に戻さないといけません。
時間が経ったり、人が使っていれば自然に劣化してしてしまうものは問題ないですが、
わざと、もしくはうっかりして汚したり傷つけたものは、借りている人が直す必要があります。
といっても、「壁に穴あけちゃった」というときに、自分で綺麗に穴を塞ぐのは難しいですし、適当に塞がれても大家さんも納得できません。
「穴を修理するためのお金」を払うことで解決することが多いです。
「原状回復費用」と言います。
ほとんどの契約書には、
「こういう原因で汚れたり、壊れたりした場合は、入居者さんの責任になります」
ということが書いてあるので、
何をすれば、もしくはしなかったら、原状回復費用がかかる可能性があるのか知ることができます。
お金を払わないといけないのは契約主ですが、あんまり高額になると親御さんも支払いに困るかもしれません。
退去の時に色々請求されないよう、気をつけて生活しないといけません。
具体的にはどんなことを気にしたらいいのか…というときは、こちらの記事もご参照ください。
▶【善管注意義務って?】退去時お金を請求されないために、何に注意して暮らせばいいの?
すぐには必要なくても、いつかのために
契約書、というのは正直、難しい文章で書いてあります。
字も小さいです。読んでも意味もわからないことが多いと思います。
契約主が保護者の方である以上、入居者さんが契約内容の全部を把握していたり、契約書を持っている必要まではありません。
入居者さんが契約を守るようにするのは、借主である保護者の役割だ、とオーナーさんや管理会社は考えています。
でも、保護者といっても色々ですよね。
入居する本人に契約の時も一緒に説明を聞くようにさせる人もいれば、
「うちの子はまあ変な事しないだろう」「なにかあればこっちでなんとかすればいい」と思ってか、特になにも教えない人もいます。
もし、あんまり説明をしてもらえなかった時は、最低限、上で書かれているようなことは教えてもらうようにしましょう。
契約書をコピーしておいたり、スマホなんかで写真に撮っておいてもいいですね。
「親が契約」する生活が終わった後、実家に戻る人もいるでしょうが、そのまま就職して「自分で契約」をして一人暮らしをする人もいるでしょう。
もっと先、独立や結婚、転職などで引っ越すこともあるでしょう。
もっともっと先、「一人で一軒家に住むのは広すぎる」とアパートに越すお年寄りの中には「生まれて初めて賃貸契約をする」なんて人も多いのです。
先のことはわからないですが、いつかのための予行演習とでも思って、賃貸契約に興味をもってもらえれば幸いです。
北海道恵庭市の不動産会社
(株)不動産の窓口
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