ここ数年話題にあがる「救急車の適正利用」
全国的に「救急車の適正利用がなされず、必要な人を救急搬送できない」事例が数年前から話題になっており、
各所で啓発がなされていますが、北海道恵庭市ホームページでも「正しい利用」を働き掛けています。
上記ページでは、「恵庭市における救急車の出動件数が増加傾向にあること」と、
実際にはそのうちの15%は救急車を必要としない状態だったことや、
どういう状況であれば救急車を呼んでも良いのかの判断基準、
救急車を呼ぶときの手順、
といったものが紹介されています。
是非、一度ご確認ください。
軽傷、軽い症状にもかかわらず、無料の足として救急車を呼ぶケースは全国的に問題となっています。
しかし、本当に緊急の状態にも関わらず、遠慮して救急車を呼べないというのも本末転倒です。
「判断基準」を示してくれるものも恵庭市ホームページに記載していますが、
一部地域では
「救急安心センター事業#7119」というのが行われています。
電話をして状況を伝えると、「今すぐ病院にいったほうがいいのか」「救急車を呼ぶべき状況なのか」などのアドバイスをしてくれます。
子供向けの「子ども医療電話相談事業#8000」は受付時間帯などに差はあれ47都道府県にあるのですが、
#7119のほうはまだ一部の地域で、
北海道は「札幌市、石狩市、新篠津村、栗山町、島牧町、当別町、南幌町」のみが対象となっています。(2022年8月現在)
あきらかに意識がなかったり動けない状況は別として、「まずは状況判断してくれる仕組みを利用する」が普及し、
もっと幅広い地域にこの#7119が対応し、もっと一般的な知識として広まれば、救急車の利用状況も整っていくのではないかと思います。
全国で体制が整ってくれるといいですね!
ところで、救急車を呼ぶ時は、病気やケガをしたのが家族や知人であれば、手元に身分証明書を用意しておくのがオススメです。
電話をかけたときや、救急隊員の方が来た時に生年月日などを聞かれることがありますが、
家族とはいえ全員の生まれ年まできちんと把握していないケースもあるでしょうし、
「スマホに生年月日のデータが入ってるけど、スマホで電話かけたから、えーっとえーっと」
みたいなことが起こりがちです。
通報者があわてても救急車が来るスピードも搬送するスピードも早くはなりません。おちついて深呼吸をして、丁寧に対応しましょう。
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