賃貸物件の「除雪」で発生しがちなトラブル!
賃貸アパートやマンション、あるいは戸建の「除雪」。
北国では欠かせないですが、色々とトラブルも起こりがちです。
賃貸物件と除雪
東京の方のアパート管理会社さんが、ある年の大雪で
「雪で車が出せないから除雪をしてくれ」
と入居者さんから問い合わせがあったそうです。
東京のほうでは、除雪に関してはどういうルールが一般的なんでしょう?
大雪となると恐らく管理会社が管理している他のアパートなども同じような状況でしょうから、一つの物件だけを特別扱いするというわけにもいかないかと思いますが…。
北海道では、一般的に契約書に「駐車場の除雪は入居者が行う」ということが書いてあることが多いので、あまりこういったお問い合わせを頂くことはありません。
入居者さんもそれぞれ除雪のための道具を所有してたりします。
除雪をオーナーや管理会社が手配して行うという物件は、それがウリになるくらいです。
個人の駐車スペースについてはご自分で行って頂く…というのが、通常雪が降らない地域においてもよいのではないかと思いますが、
駐車場の配置によっては共用の通路に出ないと道路に出られない、という形になっている場合もありますから、
除雪の設備が整っていない地域では難しい部分も多いのだろうと思います。
通常降らない地域での大雪は災害みたいなものでしょうから、慌てず、怒らず、お互いできることは協力してしのぐのが良いのではないでしょうか。
さて、北国では冬の間当たり前に行う「除雪」ですが、
アパートでは色々とトラブルなども発生します。
よくある雪トラブルの事例をご紹介します!
「雪捨て場」問題
自分の玄関前や、駐車場は入居者さんが自分で除雪をするわけですが、
この「雪をどこに捨てるか」がなんといっても一番の問題ですね。
敷地内に雪置き場、なんてものは基本的にありませんから、
皆さんとりあえず狭い空きスペースに山積みにしていくことになります。
排雪スペースがいっぱいになって、雪山がどんどん大きくなると危険です。
また、入居者さんがとりあえず自分が捨てやすいところに積んでいくため、
なんだか雪山が点々と出来て、出入りの邪魔になったりということも。
当社では大雪の後などはアパートを見廻って、状況に応じて排雪を行っています。
雪捨て場が埋もれてしまったら、管理会社やオーナーさんに対応を相談してみましょう。
オーナーさんの方は逆に、排雪方法を検討する必要がありますよ!
「お隣、近所」問題
除雪した雪が隣の家の敷地に入ってしまった。
お隣の出入り口や通り道を塞いでしまった。
こういったこともあることです。
直接、除雪をしている当人に言う方もいれば、
管理会社に「そちらの管理アパートの人がうちの敷地に雪を捨てています!」
と連絡をいただくこともありますね。
入居者さんから
「雪をこちら側に捨てるなとお隣に怒鳴られてしまった…けど、視界の邪魔にはなるけどはみ出してまではいないつもりだし、ほかにどこに捨てたらいいんでしょうか…」
と、ご連絡頂いたこともあります。
そちらの物件については、オーナーにトラブルについてご理解頂き、頻繁に排雪を行うようにして対応しています。
この他見落としがちなのが、「下の部屋」問題です。
2階にお住まいの方が、自分の部屋の前の外階段や外通路の雪を下に落としたら、
1階のお部屋の玄関や通路を塞いでしまった、というようなことですね。
2階以上の方は、下の方に迷惑にならないように気を付けましょう。
「誰も除雪しない」問題
アパートには共用スペースがあります。通路や、階段などです。
入居者は自分のスペースではないので除雪しない。
低家賃帯のアパートでは、オーナーも管理会社も、多少の雪で毎度毎度対応してくれるわけでもない。
そうして出来上がるのが、
「でこぼこでツルツルの通路」や「平らな部分がまったくない階段」などです。
特に階段は危険ですね…しばらく放置すると踏み固められ、凍り付いてしまって、取り除くのも一苦労です。
最悪、入居者さんや出入りする方が転倒・転落でケガをするかもしれません。
当社の管理経験の中では、単身向けのアパートが特にひどくなりがちだという印象です。
学生さんなどの多い物件では、状態がひどくなってもなかなか管理会社やオーナーに連絡もくれません。
オーナー・管理会社側で積極的に見廻るようにしましょう…。
もしくは、単身の学生さんなどは除雪のための道具をわざわざ持っていないことも多いので、共用設備として雪かきスコップを用意するというのもいいかもしれませんね。
あれば使うという人、結構いるんじゃないでしょうか。
(使いやすくて目につくところに置いておかないと効果が見込めないかと思いますが…、盗難や風で飛んでいったり倒れたりも懸念されるので、難しいところです…)
実際に、誰も除雪をしない階段の状況がこちら↓
雪トラブルに備えよう
この他にも屋根からの落雪によるトラブルなど、雪に関するトラブルは色々と考えられます。
入居者さんはトラブルの原因になりそうなものがあったら、早めにオーナーさん、管理会社に報告するのをお勧めします。
オーナーさんは「去年状態が悪かったところ」などは、なるべく気にかけるようにしましょう。
そして、雪捨て場などを確認したり、つららを落とすための道具などを用意しておくとよいですね。
雪で見えなくなる境界線に関する記事も作成しました。
よろしければお読みください↓
どうせ春になったら全部溶けてしまうのに、冬の間はトラブルを引き起こす厄介者…。
でも北国で過ごすにはどうしても付き合わなければならない隣人ですから、
充分備えて、冬を乗り切りましょう!
北海道恵庭の不動産会社
(株)不動産の窓口
https://f-madoguchi.jp/
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