賃貸物件で水道凍結が起きたときの対処法
年末年始や休・祝日、夜遅い時間…。
水道が凍結して水が出ないのに、オーナーも管理会社も連絡がつかない!ということが冬場は起こるかもしれません。
そんなときの対処法を押さえておきましょう。
水道凍結したけどオーナーに連絡がつかない…
まずは水道凍結をさせないのが一番なのですが、
そちらについては以下の記事をご参照ください。
防ぎきれずに凍ってしまった場合、大概の場合はまず水が出ないということでオーナーさんや管理会社に連絡を入れるかと思います。
365日24時間対応をしている物件もありますが、休日や夜間は連絡がつかない物件も多いでしょう。
まずは、以下のことを心得て、慌てずに対応しましょう。
水道凍結は原則入居者責任
水道凍結は、基本的には借主・入居者の責任とされます。
解氷作業や、凍結破裂による水道管の修理、破裂により発生した水漏れの被害、
これらがすべて、入居者側の負担となりますのでご注意ください。
住宅保険に入っていれば、これらの費用が保険で補償される場合もあります。
保険には入っておきましょう。
水道凍結が保険の対象になるかどうかも要確認です。
漏れた水による水濡れ被害については対象でも、凍結した水道管等の修理費用は出ないタイプの保険が結構あります。
自分で解氷を試みる場合、絶対に熱湯をかけたりしない
急激な温度変化は水道の破裂などの大事故を引き起こします。
よく「触れても問題ない温度のぬるま湯を、凍った場所にタオルなどを巻いた上でかける」という対処が聞かれますが、
凍った場所が手の届く範囲であるとは限りません。壁の中かもしれません。
また、北国の水道管は凍結防止のため「保温筒」といったものにくるまれていることも多いです。
特に北海道のような外気温が極めて低い地域では、素人対応は危険な場合もあります。
「蛇口が凍りついてまわらない」「家の水道のうち一か所だけ出ないところがある」くらいなら先のぬるま湯の方法で解決できる可能性は高いですが、
水が出ない箇所が広範囲にわたっているようなケースでは、諦めて業者を依頼しましょう。
尚、自力での凍結解氷方法については各種ホームページなどでも説明があります。
札幌市、苫小牧市のものが図なども掲載されわかりやすかったのでご紹介しておきます。
自分が凍結するような日は、みんな凍結している
水道凍結が起きるような気温の低い日というのは、
当然ながらその地域の人みんなに凍結リスクが発生します。
「今まで水道なんて凍結したことないのに…」というご家庭で水道凍結が起きたとしたら、
同じようなご家庭でも水道凍結が発生している可能性が高いです。
というわけで、冷え込みが強い日は水道業者に解氷依頼の連絡をとってもパンク状態で「あと2~3日は無理」なんてことは少なくありません。
そして、その待ってる間に室温をあげていたら自然解氷した…というケースも多々あります。
別の場所に避難するといった対応も場合によっては必要かもしれません。
さて、そう簡単には解氷できないかもしれない…ということも理解できたら、解氷の業者の手配です。
オーナー・管理会社の指定業者があればそちらに連絡
「水道に不具合があったらこちらに連絡」という業者が指定されている場合があります。
契約書や、入居の際に貰った「入居のしおり」だとか「指定業者一覧」みたいなものがあれば、そちらを確認しましょう。
市区町村の指定業者に連絡
水道業者というのは世の中たくさんありますが、
基本的には自治体に「指定給水装置工事事業者」などとして登録されている水道業者に依頼をするのがオススメです。
自治体ホームページなどで公開されていますし、広報などで「今月の休日の当番業者」などが決められていることもあります。
24時間の対応などはしていないことが多いですが、費用はだいぶ良心的になっています。
安易にネット検索で上位に出てくる会社や、ポストにマグネット広告が入っていた会社などを使用して高額請求をされるトラブルが多発していますので注意しましょう。
保険に加入している場合は、写真をとっておく
保険で事故費用が補償される場合は、写真の提出を求められます。
保険会社への事故報告は事後でも大丈夫ですので、
解氷作業をしている様子や、
水濡れの被害が出たものなどの写真を撮っておきましょう。
凍結破裂している場合は元栓を閉める
凍結破裂による水漏れが発生している場合は、
これ以上被害が拡大しないよう、ひとまず水道の元栓を閉めてください。
北海道などでは一戸建て住宅やアパートなどの水道元栓は基本的に室内にあります。
(雪国以外では、屋外にある「水道メーターの入ったボックス」などに設置されていることが多いです)
手動のもの、電動のものなど種類がありますのでご確認ください。
元栓が複数に分かれている場合もありますのでご注意を。
閉めても水が止まらない場合は他にも元栓がある場合があります。水廻りの付近を確認してみてください。
マンションでは部屋の外、廊下に元栓がある場合があります。
玄関の横などに鉄板の小さな扉などがあったりするので、そちらの中にあることが多いです。
同じスペース内に別の部屋の元栓も設置されている場合があるので、間違って別の部屋の元栓を閉めないようにご注意ください。
詳細はオーナーや管理会社、管理組合に確認を。
まずは凍結防止が第一!
こうして色々気をつけることや対応方法についてご紹介しましたが、
オーナーさんや管理会社に連絡がつかないとどうしようもないケースというのはあります。
例えば、2階のお部屋で水道凍結をしたけど、
凍結した箇所が「1階と2階」の間なため、1階の部屋に入らないと凍結解氷ができない!
ということが、古い木造アパートではよく起こります。
1階に入居者さんがおり、部屋にいるということであればご協力をお願いできるかもしれませんが、
空室で、部屋の鍵はオーナーさんが持っている…という場合はどうしようもありません。
自分の部屋の下が空室だったり、普段留守にしていることが多いお部屋だ、という場合は、
解氷に手間がかかるので、特に水道凍結には注意を払った方が良いでしょう。
実は凍結しているのが入居者の責任ではなく、
もっと根元のほう…オーナーさんが管理すべき部分で起こっていた、という場合もあります。
これは流石に入居者側では防ぎようがありませんね…。
水道凍結は北海道では12月から3月くらいまで起きる場合があります。
天気予報などを見て、気温の低い日は注意してお過ごしください。
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