2024年06月27日
不動産の窓口ブログ
札幌市でアパートの階段崩落のニュースが…
札幌市のアパートで、階段の踊り場部分が崩落し、一名が負傷する事故が起きました。
気がついていても修繕に取り掛かれない事情…
2024年6月24日、崩落した床から郵便配達員が転落し、けがを負ったとのことです。
アパートの階段や外廊下の崩落は、北海道では2020年、苫小牧市でも事故がありましたが、
あの後、修繕に取り掛かったアパートも多い一方、
「危険なのはわかっているけど、費用面の問題もあってなかなか取り掛かれない」ということも多いです。
リフォームローンを組まれる方もいらっしゃいますが、
物件は築30年以上、老朽化が進み様々な修繕費用が嵩んでいるし、
オーナー自身ももう高齢になっており、ローンというのも難しい。
これ以上管理し続けるのも厳しいので手放すことも検討している中で、高額な補修にはなかなか踏み切れない…。
物価高も苦しい…。
今回の事故の事情はわかりませんが、このような事情で放置されてしまう状況は、全国的にも多いと思われます。
火災保険で賠償責任などをつけることで、事故後の補償については対応できる場合もありますが、
大切な財産や後遺症の残る怪我、心へのダメージ、そして命。事故が起きてからではとりかえしがつきません。
そもそも事故を起こさないようにする努力が必要になります。
生活、命を預かる仕事。将来に備えた管理を!
不動産、賃貸経営は「不労所得」なんて言われますが、
人の「住」を守る仕事でもあり、ときに命にかかわるような、大きな責任を負うものです。
今は築浅の物件もいつかはこういった問題にぶつかることになるかもしれません。
家賃が入ってくるとすべてが自分の収入のように感じてしまうかもしれませんが、
それは、設備等の維持・修繕にも使わなければならない経費でもあります。
将来の大規模修繕についての計画をたてながら、賃貸管理・賃貸経営をしていっていただければと思います。
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