昔ながらの「家賃管理」を見直そう!
個人オーナーさんの賃貸管理方法はそれぞれ違います。
何十年も自分一人で管理やっているという場合、トラブルが起きた際に今の法や消費者保護の体制に対して、強く出られない管理方法になっていることも多々あります。
家賃管理においては、受け取ったお金を、記録もつけずにそのままサイフに入れておしまい…なんてケースも未だに存在しているようです。
将来起きるかもしれない「家賃滞納」や今後「引き継ぐ人」ためにも記録をつけましょう!
ある日、お付き合いのある賃貸オーナーさんから、「入居者さんが家賃滞納をしているのだけど…」とのことでご相談をいただきました。
通帳をお見せいただきながらご説明くださったのですが、家賃台帳、というようなものはつけていないようで、
関係する金額部分を抜き出して、簡易の表を作ってなんとか状況を把握することができました。
昔から賃貸経営をされている個人管理のオーナーさんですと、
「自分では大体わかってるけど他の人にはどうにもわかりにくい」
管理状態になっていることが多々あります。
通常通りお支払いただいていればあまり大きな問題はでないのですが、
滞納や支払時期のズレが発生した場合、確認に非常に手間がかかります。
払ってもらえなければ訴訟などを行う場合もあり、そうなると支払いの履歴が客観的にわかるような資料を求められるかもしれません。
家賃状況の管理はわかりやすく可視化をすることをオススメします。
また、ご高齢のオーナーさんが個人で管理をしていたけれど、亡くなられたり、病気等で管理ができなくなってしまったときに、
相続された方、引き継いだ方がよくわからなくて困ってしまう…
といった自体は、高齢化が進む今後、発生することが懸念されるトラブルです。
「家賃台帳」などをつけよう!
家賃台帳、家賃管理表、など呼び方は色々あるかと思いますが、
いつ、誰の何月分家賃が、何円入金されたのか…というのがわかる表をつけましょう!
ネット等でも書式のテンプレートが配布されていますし、ノートに手書きで書いたって問題ありません。
令和6年 家賃台帳 ○○アパート
号室 | 名前 | 月額 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | … |
101号 | Aさん | 50000 | 12/25 | 1/25 | 2/25 | 3/25 | 4/25 | … | |
102号 | Bさん | 53000 | 1/5 | 2/1 | 3/1 | 4/1 | 5/1 | … | |
103号 | Cさん | 49000 | 12/28 | 1/31 | 3/3 | … |
このような感じの表で良いかと思います。
銀行口座に入ってくるから履歴は残ってるのでわかるよ…という方も多いでしょうが、
ご本人にはわかっても、第三者が確認しようとすると、なかなか理解してもらえません。
現金で受け取っているような場合ですと、
借主さんに手帳のような「家賃台帳」を持ってもらい、受け取ったらハンコを押す…といった方式を使っている方もいるかと思いますが、
そのケースでも、自分側でも受け取った記録を残しておくようにしましょう。
相手の持っている台帳を見なければわからない、といった状態だと何かと不便です。
変動費等の請求書は控えを保存!
変動費の計算をした記録等は残しているけれど、
請求書類の写しなどは残していない、ということもよくあります。
個人の方だと、自宅で気軽にコピーできるわけでもありませんからね…。
しかし請求書が「届いていない」「確認していない」と言われてしまうことは、滞納について連絡するとよくありますから、
いつごろ送り、どういう内容のものなのか、というのは残しておく必要があります。
滞納が重なり訴訟する…といったことになった場合も、
手元に控え等がなければ「本当に請求したんですか?」ということになりかねません。
変動費も、請求金額と入金額、入金日などを台帳につけておきましょう。
家賃も含めて「何円支払われているのか、いないのか」が1~2枚の紙や1つのデータを見ればすぐにわかる、
というような状態にしておくのが管理上便利だと思います。
今からでも記録に残そう!
今まで簡易な家賃管理しかしていなかった、という方は、今からでも台帳をつけるようにしましょう。
今まで家賃の遅れなど一度もなかった人でも、急に環境が変わって支払えなくなることもあります。
管理している自分だって、いつ何があるかわかりません。「他の人が見てもわかる」状態にしておくことが大切です。
そして、家賃の滞納があった場合は、なるべく早めに行動することが大切です。
こちら↓の記事もご参照ください!
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