集合住宅での強力な殺虫剤の使用時は注意が必要!
以前、ネットで話題になっていた出来事なのですが、少々ショッキングかもしれませんので読まれる際はご注意下さい。
ペットとして飼育されていたトカゲが、ある日前触れもなく死んでしまったというのです。
その原因は、集合住宅の別のお部屋にあったようだ…、というお話です。
殺虫剤の小動物への影響
原因はどうやら「別のお部屋で使用された殺虫剤のようだ」とのことでした。
(発信者の予測であり、真実そうだったという保証はありませんのでご了承ください)
殺虫剤といっても色々ありますが、原因ではないか…と発信者の方が推測していたのが、くん煙殺虫剤のようです。
有名どころでは「バルサン」「アースレッド」などですね。部屋の中に煙状の薬剤を充満させて、ダニ・ノミ・ゴキブリなどを駆除するものです。
虫を殺してしまうのですから、当然他の生き物にも影響があります。
バルサンのホームページによると、
まず使用中は使用している部屋の外に出ているのは大前提としまして、
赤ちゃん(乳児)の場合は、「使用後30分ほど換気をし、掃除機をかけたり子供がよく触れる場所は乾拭きをする」、
ペット(哺乳類)や観葉植物は「使用後1時間ほど換気」
ペット(魚・両生類・爬虫類)は「水槽ごと外に出し、3日間はバルサンを使用した部屋に戻さない」
とのことです。
「よくある質問」、是非是非御目通しください。
アパート等で「くん煙殺虫剤」を使用するときの注意
小さくて吠えたり鳴いたりもしない動物であれば、周囲のお部屋の人も飼育されていること自体を知らないことも多いでしょうし、
密閉された自室で使用したはずの殺虫剤が、別の部屋に影響を及ぼすなんてことも、ほとんどの方は思いもしないかもしれません。
おそらく今回の話の殺虫剤を使用したという方も、まさか、ペットを殺してしまうことになるとは思わなかったでしょう。
ただ、くん煙殺虫剤は強力で大掛かりな殺虫剤ですから、周囲への影響は考えられます。
使用している間、臭いが隣の部屋まで届いていた…であるとか、
煙が換気口などから漏れ出ているのを見て周囲の人に火災と間違われる…であるとか、
火災警報器が反応してしまった、など。
「部屋から逃げたゴキブリが別の人の部屋に行ってしまう」なんて話も聞きますね。(ほんとなんでしょうか…?)
建物の構造にもよりけりですが、特に木造の古い建物などは特に、煙状の殺虫剤が小さな隙間から流れて、隣室にまで成分が渡っていってしまいます。
少量ではあるでしょうが、虫・魚・両生類・爬虫類に対しての効力が強いためペットの種類によっては…というケースもゼロではないかもしれません。
知らずによその部屋のペットを傷つけてしまったり、周囲に迷惑をかけないためには、
くん煙殺虫剤を使用する際に事前に連絡をしておきましょう。
周囲の人や、大家さんなどです。
そして説明書をよく読んで、使用方法をきちんと守ることです。
くん煙タイプに限らず!
くん煙タイプの殺虫剤は昔からあるので気を付けている方も多いかもしれませんが、
殺虫剤というのもどんどん新たな種類がでています。
最近は、
「ワンプッシュすると成分が部屋の壁などに付着し、蚊を殺す」
というようなタイプの殺虫剤が普及してきており、
これも「水槽のある部屋で使わない」などの注意事項があるのですが、
空気にのって広がるものですから、隣接した別の部屋で使ったら、水槽で飼っていた生き物に影響があった…という話も聞き及びます。
カバーくらいはしておいたほうが良いですね…。
液状の薬剤を周囲に広げるようなタイプのもの(アースノーマット、ベープマット等)自体はそれ以前からあり、こういったものでも被害がでているという話も聞きます。
流石に「アパート・マンションの隣の部屋」まで影響が及ぶ可能性は低いかと思いますが、
広範囲に薬剤効果を広げるようなタイプの殺虫剤は、飼育している生き物に重々注意が必要です。
「こっそり飼う」がペットを害する可能性を高めることも
一方でペットを飼育している側の方も、
「鳴いたり騒いだりするペットじゃないから見つからないだろう」と、
ペット飼育不可の物件だけど小動物などをこっそり飼育してしまう、
という方が、結構いらっしゃるのではないかと思います。
周囲の部屋の方々が、
「このアパート・マンションはペット飼育不可だから生き物を飼っている人はいないはずで、その点については配慮をしなくていいな」
と思って影響の出やすい殺虫剤を遠慮なく使用する可能性は大いにあります。
自身がルールを守らないことで、大切なペットを傷つけることのないよう、基本的な賃貸住宅のルールはきちんと守るようにしましょう。
ペット飼育不可の物件では魚や鳴かない虫などの騒がないペットであっても、許可なしで飼育することは良いとは言えません。
正しい知識と、少しの気遣いを。
犬、猫、うさぎ、トカゲ、カエル、虫、魚…なんであっても飼い主さんにとっては大事な存在です。
突然死んでしまったペットを見た時の飼い主さんのことを思うと胸が痛むと同時に、
もし自分が知らずに誰かのペットを傷つけてしまったら…という加害者側の立場を考えても、大変苦しいものがあります。
人間にはなんでもなくとも、小さな命には悪影響なものが世の中には沢山あって、
化学物質のみならず、一般的な園芸用の花々なども、調べてみると動物には毒! ということが少なくありません。
ペットを飼育している人でも「まさかこれが毒になるなんて」ということも多いと聞きます。
増してや飼っていない人では、知ろうと思うことも無いかもしれません。
しかし、殺虫剤であれば、使用方法がきちんと記載されています。
あとはほんのちょっとの周囲への気遣いです。
このような出来事が、少しでも減ると良いですね。
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