賃貸住宅入居を断られたとき、申込み内容を変更すれば入居できる?
賃貸申込みをしたけれど断られた、審査に通らなかった。
理由を聞いたりして「じゃあ、その入居できない理由の部分は変更します!」
ということはよくあるのですが、変更すれば必ずしも審査が通る、というわけではありません。
変更したら審査に通ったケース
審査が通らない理由というのは様々。
理由はお伝えしないルールになっていることが多いです。
ですが、可能な範囲で理由の説明をすることもあります。
「連帯保証人がいないから」といったケースでは理由を説明されることも多いと思います。
また、最初からオーナー側でなんらかの条件があって、申込の時点でそれを満たしていないことが発覚してお断りする、なんてことも良くあります。
「単身用なので二人での入居はできない」「ペットは飼育不可」などのケースですね。
そして、理由の部分を変えれば、入居できるというケースもあります。
断られた理由や入居条件が告げられた場合、
例えば、「審査の結果、連帯保証人がいないと契約はできません」といったようなときは、
十分な保証能力のある連帯保証人をつけられることになったため審査が通った、
などの事例はよくあります。
こういったケースでは、オーナーや不動産会社も、「ここをどうにかしてくれれば、審査を通せると思いますよ」と説明をしてくれることも多いです。
申込内容を変更する行為が不信感を抱かせることも
しかし、なんでもかんでも変えたり追加したりすれば審査が通る、というわけではありません。
上記の例であっても審査基準を満たさない連帯保証人さんを新たにつけたのでは審査は通りません。
また、内容によっては変更するという行為自体が、審査を通せない理由になってしまうこともあります。
例えば、
「二人暮らしできる物件」を探しており、
希望の立地や間取りの物件があったため問い合わせてみたけれど、
「単身用のアパートです」と断られる、というのはよくあることなのですが、
「じゃあ一人暮らしにします。それなら契約できますか?」
と、条件の変更をしようとする方がいらっしゃいます。
それならいいよ、というケースもあるのですが、
この変更が、「なんだか信用できないな…」という印象を抱かせてしまう場合もあるのです。
同居人と一緒に住める物件を探していたはずなのに、他に探そうともせずに「じゃあやめます」という言葉は信用していいものだろうか?
こっそり同居したり、ひんぱんに部屋に連れ込んだりするのでは?
といった疑心を抱かせてしまい、「この人の申込みは断ろう」ということになってしまうのです。
長期的に関係を継続することになる賃貸不動産の審査においては、
「信用できるかどうか」も重要な判断基準です。
犯罪者等に賃貸住宅が悪用されないようにするためにも、
「不審な内容の申込み」「威圧的な言動」「公的な証明書等の提出をやけに渋る」などの、
疑わしいケースでは申込みを断わることになります。
可能なら「事前に変更の余地があることを伝える」と印象が違います。
しかし、実際「どうしてもこの物件に住みたいから、そのためには自分の大事な条件を変更しても構わない」というケースもあるでしょう。
それで考えた末に変更をしたのに、それが「怪しい」と疑われては困ります。
変な疑いをもたれないためには、
「条件を変えてでもその物件が良い理由」
「きちんと考えた末に変更することにした」
ということを伝えることが大切です。
前項の例で言えば、オーナー側からすると、
「どうして二人暮らしのできる物件をもっと探そうとしないんだろう?」
「二人暮らしをやめるなら条件も選択範囲も変わってくるだろうに、どうしてこの物件にこだわるんだろう?」
「同居予定の人はどうするつもりなんだろう?」
などの疑問点がありますから、そこを解消できるようにしなければなりません。
しかし、一度ついたイメージを拭うのは大変なので、
可能であれば部屋を決める前の時点から
「二人暮らしの部屋を探しているけれど、良い部屋があればそれぞれ別の部屋を探すことも考えています」
とあらかじめ伝えておければ、だいぶ印象も違うかと思います。
基本的には、理由が説明されずに入居を断られるケースというのは、
申込の内容をどのように変更したとしても、入居を認められることは無い、と考えたほうが良いでしょう。
事情は本当に様々ですから、申込者さんに問題があるとは限りません。
気に入った物件に入居ができないと何が悪かったんだろう…とショックを受けてしまう方もいらっしゃると思いますが、
「ちょっとオーナーさんと反りが合わなかったんだな」とでも思って、別の物件を探してみるのがオススメです。
自分に合った物件をじっくり探してみましょう!
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